2020.09.24

「四番イチロー」のオリックスベストナイン。
超豪華メンバーを八重樫幸雄が選出

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――続いては「セカンド・福良、ショート・大橋」。これまででもっとも渋い、いぶし銀の二遊間の誕生となりました。

八重樫 福良はポジション取りがいいんですよ。これまで、巨人の篠塚和典や、中日の高木守道さんなど、他の球団でも「気がつけば絶妙な位置で守っている名セカンド」がいたけど、福良もそのタイプだったと思います。「抜けた」と思った当たりが、ことごとくアウトになる。野球勘がいいというか、頭がいいんでしょうね。

――ショートの大橋さんは、守備の名手としてならしました。以前の全球団対象のベストナインでも、八重樫さんは大橋さんを候補に挙げていましたね。のちにヤクルトのコーチも務めましたが、守備の指導もうまかったのですか?

八重樫 この人ぐらい守備範囲の広い人はいませんでした。広島の菊池涼介のような派手さはないけど、広岡達朗さんのような堅実さがあったよね。三遊間のヒット性の当たりはすべてアウトになっていた。ヤクルトでも丁寧に指導していた姿が印象に残っています。

【まさかの「現役選手ゼロ」という結果に!】

――そして、サードは島谷さん。個人的には俊足巧打、スイッチヒッターの松永さんを推したいところですが(笑)。

八重樫 僕はやっぱり島谷さんだね。ガッツマンで、どんな打球にも食らいつく。チームに勇気と元気を与えるし、バッターとしては後ろに繋いでいく嫌なバッターだった、というイメージがあります。

――では、外野手3人をお願いします。ひとりは、冒頭で名前を挙げた現役の吉田選手ですか?

八重樫 パッと頭に浮かんだのは吉田だったけど、「歴代」という観点で考えるとちょっと厳しくなってきたんだよ。だって、福本豊さん、蓑田浩二がいて、何よりも「彼」がいるでしょう。