2020.09.17

張本勲が落選!? 大番狂わせが起きた
八重樫幸雄の日本ハムベストナイン

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――では、続いて内野陣の発表をお願いします。

八重樫 最初に浮かんだのはファーストの中田翔ですね。甘いボールを絶対に逃さない勝負強さは、ますます凄みを増しているよ。今年は特にメンタル面が充実しているのか、一球への集中力が増して、ミスショットがほとんどなくなったね。

――八重樫さんは中田選手との接点はあったんですか?

八重樫 1年目のオープン戦で最初に見たのかな? 「いいバッターだな」と思ったけど、ふてくされながら練習しているのが気になったんです。思わず、「何だコイツは?」って思ったことを覚えているな。でも、日本ハム関係者は誰も注意しない。「そんなことで大丈夫なのか?」って不安に感じたのが第一印象。後で周りの人たちの話を聞くと、練習態度とか、まだまだプロ野球を甘く見ている部分があったみたいだね。でも、その態度が改まったのは稲葉(篤紀)の影響が大きかったんだって。

――元ヤクルトの稲葉さんの影響ですか! 以前、八重樫さんは「稲葉ほど練習した選手はいない」と話していましたよね。

八重樫 そう。「もういい加減にしろ」と言うまで練習をやめなかったのが稲葉でした。公私にわたって、稲葉が中田のことを厳しく指導していたって聞いたよ。言い方は悪いけど、周りの人がさじを投げかけたところを、稲葉がじっくりと救ったんじゃないのかな? 稲葉の引退のあいさつでも、中田に向かってメッセージを言っていたからね。

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――では、ファースト以外の内野陣をお願いします!

八重樫 セカンドも迷ったけど、普段の練習態度も加味して田中賢介かな? あの小さな体でレギュラーをつかんで、コツコツと自分の役割に徹して、ひたむきに努力する。完全に僕の好きなタイプの選手です。メジャーリーグ挑戦はちょっと厳しいと思ったけど、野球人としてはいい経験を積んだと思うよ。