2020.09.03

「ミスターロッテ」が選外!? 八重樫幸雄が
選ぶロッテ・ベストナイン

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Sankei Visual

――わかりました。では、キャッチャーは?

八重樫 これは迷ったんです。平成時代の里崎智也と、昭和時代の袴田英利とね。でも、トータルで考えた結果、里崎かな? 個人的にも里崎は気になっていたし、バッティングは勝負強かったし、リードも粘り強くしつこかった。相手の弱いところを徹底的に突いていくし、「ここが打てない」と見極めたら、集中的にそこばかり攻めていく。いやらしいキャッチャーですよ。

――「個人的にも気になっていた」というのはどういう点ですか?

八重樫 本当に個人的なことなんだけど、仙台のクラブで飲んでいたら、ホステスさんが「里崎さんも来たことがあるんです」って言っていてね。「本当に気の利くいい人なんですよ」って力説していたから、「里崎っていいヤツなんだな」って気になるようになったんだよ。接点はないんだけど、なぜか気になるんだよね(笑)。

【リー兄弟が揃ってランクイン】

――では続いては内野陣をお願いします。

八重樫 最初にイメージしたのは「リー兄弟」です。レロン・リーとレオン・リーの2人。レオンは後にヤクルトでチームメイトになったけど、球史に残る助っ人だよね。ということで、まずはお兄ちゃんのレロンをDHに。弟のレオンをファーストで選びました。

――レオンの息子で後のメジャーリーガー、デレク・リーは日本での暮らしが長くて、今でも日本びいきだと言いますね。リーブラザーズが日本にアジャストできたのはどうしてだと思いますか?

八重樫 お兄ちゃんが、日本が大好きだったって言うよね。で、弟のレオンはお兄ちゃんを尊敬していたし、ほぼイエスマン状態だったから、兄弟揃って日本になじめたのかもしれないな。あの2人は性格が最高だったから、日本人選手からも愛されていた。80年代までは日本を舐めていた外国人選手が多かったこともあって、よけいに際立ったんだろうね。レオンがヤクルトに移籍したときには、通訳を交えてよく一緒に呑んだよ。