楽天ベストナインを八重樫幸雄が選出。
「初代監督」のウワサの真相も

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

マスク着用で取材に応じた八重樫氏マスク着用で取材に応じた八重樫氏

◆美しきプロ野球チアリーダーの素顔>>

――続いて、他のポジションは?

八重樫 さらに悩みました(笑)。で、頭に浮かんだのが、銀次、藤田一也、高須洋介でした。いろいろ記録を調べたりしながら考えたのが、「ファースト・銀次」「セカンド・藤田」「サード・高須」という布陣。半世紀以上の歴史を持つ他球団と比べると、どうしても小粒な感じは否めないけど、僕としてはこれが「歴代ベスト内野陣」という感じかな?

――それでは、外野手の3人はいかがでしょうか?

八重樫 まず、盗塁王も獲得した聖澤諒かな? 若くして引退したのは残念だったけど、守備率は高かったし守備は安定していました。そして、鉄平。中日では芽が出なかったけど、野村監督の指導の影響もあったのか、楽天に移籍してから一気に成長した感じがします。2009年に首位打者を獲得した頃は、本当にいいバッティングをしていましたよ。聖澤、鉄平はスムーズに決まったんだけど、ここから先が難しかった(笑)。

――悩んだ末に最後の一枠は誰に決まったのでしょうか?

八重樫 悩んで、迷って、ここはウィーラーに決めたんだよね。でも、そうしたら巨人に移籍が決まっちゃった(笑)。本業は三塁手で、守備力では「歴代ベスト」と呼ぶには少し難があるけど、勝負強いバッティング、ムードメーカーという点で、楽天史上でも記憶に残る選手になるんじゃないのかな?

【もしも、「楽天監督」のオファーか来ていたら?】

――さぁ、では最後に「歴代ベストDH」をお願いします。

八重樫 これは簡単でした(笑)。DHは山﨑武司しかいないんじゃないかな? 中日時代はよく見ていたけど、オリックス時代にパッとしなくて、「もう終わりなのかな?」と思っていたら、野村監督の下でいきなり二冠王になったわけだから。中村紀洋も頭に浮かんだけど、ここは順当に武司でいきましょう。

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