鷲見玲奈×斉藤和巳のプロ野球対談。セ・リーグは「巨人包囲網」が必要!? (2ページ目)

  • 石塚隆●取材 text by Ishizuka Takashi
  • 猪岐沙矢佳●写真 photo by Inomata Sayaka

鷲見 やるべきことを淡々とやっていると。

斉藤 そうですね。ただ、巨人はリリーフ陣にケガ人が出て、決して盤石ではないのですが、そこは原監督がうまくやりくりしている。キャンプから自粛期間にかけ、有事も想定してチームをつくり上げてきた感じはありますよね。選手の力量をきちんと把握している印象があります。

鷲見 そこが強さの要因なわけですね。また、今季はヤクルトの奮闘が目立っていますね。

斉藤 失礼ですけど、僕は開幕前の順位予想でヤクルトは最下位だったんですよ。チーム成績を見るかぎり、防御率がよくないなかAクラスにつけていたのは、勝てる試合にはしっかりと勝ち、負ける試合は仕方がないと割り切っているように感じますね。

鷲見 そういえば、20点取られた試合もありましたね。

斉藤 わかりやすい試合をしている印象はありますよね。ただ、巨人以外のチームはどこも乗り切れていないですよね。阪神もDeNAも......。

鷲見 広島の失速は意外でした。

斉藤 チーム打率はトップクラスだけど、いかんせん先発ピッチャーが苦しい。ルーキーの森下(暢仁)は頑張っているけど、エースの大瀬良(大地)も離脱してしまったり、ゲームをつくれるピッチャーがいなかった。

鷲見 投手陣が苦しいときは、打線の援護が欲しいところですね。

斉藤 毎試合援護するというのは大変ですよ。長いシーズンを考えれば、まずはいかに失点しないかを考えていかないと。

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