ヤクルト村上宗隆の数字がすごい。
データ3つで「最強の4番」を証明

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

 ハイライトは同点で迎えた9回裏。村上は5番手のテイラー・スコットに2ストライクと追い込まれてからの3球目、外角高めのツーシームを打った瞬間それとわかるサヨナラ満塁本塁打をレフトスタンドへ叩き込んだ。

 試合後、村上はオンラインの囲み取材で、追い込まれてからの対応についてこう答えた。

「去年1年間、すべての試合でいろいろ経験させていただいて、それが少しずつですけど結果となって表れてきたのかなと......。打席の中で余裕を持てていることがいちばん大きいと思っています。でも、まだまだ始まったばかりなのでこれからです」

 村上は4番としての役割だけでなく、果敢な走塁で次の塁を陥れ、守るほうでも3個のエラーは記録しているものの積極的な守備でチームの失点を防いでいる。

 そんな村上の活躍もあって、チームは開幕前の下馬評を覆し、首位争いを演じている。

 誰もが認める"真の4番"へ──村上の進化はとどまることを知らない。

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