宮﨑敏郎「やめていたかも」。ギリギリ進んだプロの世界で球界屈指の打者へ (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 初めて規定打席に達した2017年から3年。着実に実績を積み上げてはいるが、頂上を極めたという実感は微塵もない。「やり残していることがあるということですね?」と尋ねると、宮﨑は表情を変えずにこう答えた。

「自分の可能性を信じている部分はあると思います」

 それは打撃職人・宮﨑が発した、この日一番のリップサービスに思えた。

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