西武は先発陣をどうするか。
甲子園優勝コンビと「第6の男」がカギ

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo


 3連覇を目指す上で最大のポイントは、やはり先発投手陣だ。今季は1週間に6試合の開催が続くため、力のあるスターターが6枚そろうチームは優位に進めやすくなる。

 昨季の西武はリーグ最低のチーム防御率4.35に沈んだなか、先発陣で規定投球回数に達した者がひとりもいなかった。今季どれだけ上積みをできるか、個々の成長が問われている。

 開幕から予想される先発ローテーションは、以下のとおりだ。

金:ザック・ニール/土:松本航/日:與座海人/火:高橋光成/水:今井達也/木:第6の男

 軸になるのは、球団の外国人投手では郭泰源以来、25年ぶりの開幕投手を任されるニールだ。来日1年目の昨季は12勝1敗、防御率2.87で"勝利の使者"になった。

 運の要素が強い勝ち星を前年ほど稼げるかは微妙だが、プラス材料もある。昨季はマウンドや登板間隔の違いなど、日米の環境の変化に適応するのに6月まで時間を要したものの、今季は最初から自分のペースで投げていける。

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