ソフトバンク、西武の2強に待った!
戦力充実、試合巧者の楽天が優勝圏内に

  • 佐々木亨、スポルティーバ●文 text by Sasaki Toru、Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro

◎森福允彦氏

1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 楽天
4位 日本ハム
5位 ロッテ
6位 オリックス

 昨年同様、上位はソフトバンク、西武、楽天の3チームが有力かなと思います。ソフトバンクは選手層ですよね。普通、主力がケガをしたらチーム力は落ちるはずですが、ソフトバンクに限ってはそれが当てはまらない。次から次に新戦力が台頭するので、多少ケガ人が出たところでチーム力は変わらない。こんなチームはソフトバンクだけだと思います。

 西武はなんといっても攻撃力です。どこからでも得点しますし、一発の怖さもあるし、塁に出れば積極的に仕掛けてくる。たとえ抑えたとしても、ものすごく神経を使いますので、疲労感がハンパない。とくにパ・リーグは同一カード6連戦があり、そのなかで西武打線を抑えるのは大変だと思います。

 楽天は昨年から補強がうまくいき、投打のバランスがすごくいい。チーム構成もベテラン、中堅、若手といますし、いい感じで仕上がっている印象があります。唯一、不安を挙げるとすれば、松井裕樹が務めていたクローザーを誰にするのか。外国人を含め数人候補者がいますが、ここがうまくはまれば優勝争いに絡んでくるはずです。

 Bクラスに予想した3チームですが、どこも上位にくる力はあります。ただ、レギュラーと控えとの差が大きいということと、連敗の可能性があるということでBクラスにさせていただきました。とにかく今シーズンは連戦が続くので、チームの立て直しが難しい。調子が悪いままズルズル......ということも十分にありえます。チーム状態が悪い時にどう戦えるか。選手自身の意識も大事ですし、監督の采配も重要になってくると思います。

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