ソフトバンク、西武の2強に待った!戦力充実、試合巧者の楽天が優勝圏内に (2ページ目)

  • 佐々木亨、スポルティーバ●文 text by Sasaki Toru、Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro

◎齊藤明雄氏

1位 ソフトバンク
2位 西武
3位 楽天
4位 ロッテ
5位 オリックス
6位 日本ハム

 昨年同様、今年も西武とソフトバンクのマッチレースになるのではないでしょうか。ソフトバンクは日本シリーズを3連覇したにもかかわらず、ウラディミール・バレンティンが加入し、メジャー54勝のマット・ムーアも獲得した。さらに、今年も育成から支配下登録となった尾形崇斗といったイキの投手もいて、とにかく選手層の厚さが際立ちます。ケガ人が出たとしても、それを感じさせることなく戦えそうな気がします。

 西武は秋山翔吾(レッズ)がメジャーに移籍しましたが、このチームはこれまで主力が抜けても必ず次の選手が出てくる。そういった意味で"ポスト秋山"を誰が担うのか、すごく楽しみです。打線に比べて投手陣に不安が残りますが、味方打線を信じて大胆なピッチングができれば、心配いらないと思います。

 楽天はオフの補強で選手層が厚くなり、若手も着実に成長しています。昨年はうまくやりくりしながら戦っているなという印象でしたが、今年はチームとしてどっしりした感がある。ベテランと若手がうまく融合したら、ソフトバンク、西武に対してもいい戦いをすると思います。

 ロッテは、ソフトバンクから福田秀平、楽天から美馬学を獲得するなど、オフの積極的な動きが目立ちました。彼らの出来がチームの成績に大きく影響するのは間違いないでしょう。新戦力の働きもポイントになりますが、個人的にキーマンに挙げたいのが中村奨吾。彼が2018年シーズンのような活躍ができれば、攻撃力は一気に高まります。

 オリックスの先発陣は、山岡泰輔、山本由伸を筆頭にリーグトップといっていいほど力のある選手が揃っている。彼らがシーズンを通してローテーションを守っていければ、台風の目になるかもしれない。

 日本ハムは昨シーズン最多勝の有原航平が牽引役となりますが、全体的な層の薄さから、安定感は未知数なのでこの順位にしました。攻撃陣は西川遥輝、近藤健介と好打者が揃っており、大田泰示もひと皮むけた印象があります。あとは清宮幸太郎がバリバリのレギュラーになって活躍すれば、チームに勢いがまして、一気に優勝争いに加わる可能性はあります。

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