解説者7名がセ・リーグの順位を予想。変則ルールがDeNAをあと押し!? (6ページ目)

  • 佐々木亨、スポルティーバ●文 text by Sasaki Toru、Sportiva
  • photo by Koike Yoshihiro

◎藪恵壹氏

1位 阪神
2位 広島
3位 巨人
4位 DeNA
5位 中日
6位 ヤクルト

 今シーズンは出場選手登録人数が増え、ベンチ入りの人数も25人から26人になります。そうなると使える投手を多く持つチームが有利になりますので、阪神を1位にしました。先発は頭数が揃っていますし、リリーフも層が厚い。春先は肩のコンディション不良で二軍だったオネルキ・ガルシアが戻ってきましたし、新外国人のジョー・ガンケルも面白い存在になりそうな気がします。

 2位は巨人と迷いましたが、総合力で広島にしました。打線は上位下位関係なくどこからでも得点できますし、相手の嫌がる攻撃ができるのも強みです。投手陣もジョンソン、大瀬良大地と左右のエースがいて、新人の森下暢仁も期待できそう。不安があるとすれば、佐々岡(真司)新監督がどんな采配をするのか......そこだけです。

 巨人の3位は、阪神を1位にしたからです。というのは、これまで阪神が優勝したシーズンは、巨人は3位以下なんです。つまり、阪神が勝つことを前提とすると巨人との優勝争いはないということです。もちろん、選手層は厚いですし、「今年こそ日本一」というモチベーションの高さもあるでしょうが、ジンクスには逆らえないかなと......(笑)。

 昨年2位のDeNAは選手個々の能力は高いです。ただ、昨シーズン阪神には8勝16敗と大きく負け越しました。苦手意識があるのなら、上位争いは厳しいかもしれないですね。

 中日は世代交代が続いていて、チームが完成するまであと少しといったところでしょうか。個人的には根尾昂がバリバリのレギュラーになった時、一気に爆発しそうな予感がします。

 ヤクルトは評価が低い時に限っていい戦いをすることがあるので不気味な存在ではありますが、控え選手層が薄い。レギュラー陣がケガなく120試合に出場できればチャンスはありますが、過密日程を考えるとそれも厳しい。昨年の村上宗隆のように新戦力の台頭を待ちたいですね。

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