オリックスのジョーンズが誇る1本の
バント。監督も絶賛した判断と献身性

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Hosono Shinji

 ジョーンズが振り返る。

「カットボールを完璧にとらえて(打球は)左中間に舞い上がりました。自分でもびっくりするぐらい打球が伸び『もっと飛んでいけ』と祈りながら走っていました。すると打球は左中間フェンスを超え、ブルペンに入りました。マリアノは救援失敗どころか、ホームランを打たれることすら想像できない投手なので......とにかく信じられませんでした。

 その裏、投手陣が1点を守りきってくれて、オリオールズは勝利を収めることができました。キャリア最高のホームランを打った試合で勝てたことは、本当に気持ちよかった。投打がかみ合った最高の勝利でした」

 メジャー屈指の強打者だったジョーンズは、今季どのような形でオリックスに刺激をもたらすのか。開幕が待ち遠しい。

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