ロッテドラ5、評価がうなぎ上り。恩師が語る福田光輝「豪打の秘密」 (4ページ目)

  • 永田遼太郎●文 text by Nagata Ryotaro
  • photo by Koike Yoshihiro

 そして大学4年春のリーグ戦で福田は、13試合に出場して打率.354(48打数17安打)、2本塁打を放ち、秋のドラフトでロッテから5位指名を受けた。

 下位指名ではあったが、キャンプ、オープン戦での活躍で周囲の見る目は一変。右肩上がりで評価が上がっている現状を、青木監督は次のように語る。

「スタンドから見ていると、昨年のドラフトで広島に指名された宇草孔基(法政大→ドラフト2位)や、一昨年のドラフトでヤクルトに指名された中山翔太(法政大→ドラフト2位)と比べて、福田は見栄えする選手ではなかったと思うんです。『本当にプロに行けるのかな......』と思われていたんじゃないでしょうか。だから、ロッテから指名をいただいた時も、『えっ、こんな選手獲ったの?』と思ったファンの方もいたと思うんです。

 でも、僕は違いました。見る目がある、ないということではなく、試合を見ただけではわからない部分が福田にはあるんです。実際、福田は足が特別速いわけではなく、打つといってもそこまで結果を出したわけではない。守備にしても、肩は強いかもしれませんが、フットワークやハンドリングはめちゃくちゃうまいわけではない。だから、スタンドからだとそこまでいい選手には見えないと思います」

 ドラフト関連の特集を見ても、同期の宇草と比べて福田はそれほど取り上げられていない。青木監督は言う。

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