井端弘和が語るセ・パ新人王候補。巨人・山下を将来はクリーンナップと評価 (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

――パ・リーグの野手については、前回のパ・リーグ注目選手の記事でロッテのドラフト5位・福田光輝選手を挙げていただきましたが、他に注目している若手の選手はいますか?

「智辯和歌山高校からドラフト2で楽天に入団した黒川史陽(ふみや)がいいですね。彼をキャンプで見た時には『プロ何年目の選手だろう』と思ったほど、チームに馴染んでいました。高校通算34発の打撃はもちろん、セカンドの守備も安定しています」

――高卒の内野手として、昨年に広島で活躍した小園海斗選手と比べていかがですか?

「小園を初めて見た時は、前評判が高かった守備は『まだプロのレベルではないな』という印象で、それよりも体の分厚さと打撃のよさが目につきました。一方で黒川の守備は、ノックのさばき方を見てもすでにプロレベル。スピード感は小園のほうがありますけど、黒川も十分に一軍で結果を残せる実力があります。

楽天には同じポジションに浅村栄斗がいるので、仮に今年中に一軍に呼ばれても起用される機会は多くないかもしれない。それでも何年か後には、黒川がチームの中心選手になっていてもおかしくないくらいの逸材だと思います」

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