井端弘和から見たセ・リーグ注目選手。阪神は「この2人が打てば優勝」 (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

――あえて、鈴木選手に不安材料を挙げるとしたら?

「昨年は少し打席で気持ちにムラがあるというか、イライラしている場面があったように感じました。そういった"捨てる"打席をなくし、常に打つ意識を高く持ってシーズンを戦ってほしいです。日本代表で4番を打った経験も、彼の成長につながってくれるといいですね」

――続いて井端さんの古巣でもある5位中日はいかがですか?

「2018年のドラフト2位投手、梅津晃大を推します。昨年は8月から投げて4勝1敗。シーズンを通して投げたら10勝以上できる能力があると思います。彼の持ち味は、187cmの長身から投げ下ろす角度があるストレートです。変化球もいいですけど、それはストレートに力があるから生きてくるもの。エースになれる素材ですし、個人的には開幕投手も梅津でいいと思っています」

――中日の開幕投手は、与田剛監督が大野雄大投手を指名したようですが。

「もちろん大野でも問題ありませんが、チームとして"貯金"をすることを考えた場合です。開幕戦後も他チームのエースピッチャーと投げ合うより、3連戦の2試合目か3試合目のほうが勝つ可能性は当然高くなる。中日は投手力が高いとは言えないので、大野で確実に勝っていくことを優先するならば、そういった策もありなんじゃないかと。梅津にとっては重荷かもしれませんが、もし勝ち星が先行するようだったら、上位争いができるかもしれません」

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