ポポポ! あのポンセが台湾プロ野球でコーチに。日本進出はあるのか? (4ページ目)

  • 桜田進ノ介●文 text by Sakurada Shinnosuke


──同郷(プエルトリコ)のネフタリ・ソト選手が、ポンセさんの古巣である横浜DeNAベイスターズで2年連続ホームラン王を獲得する大活躍ですが、ご存じですか?

「もちろん! 私がソトに会ったのは2年前のことです。彼は、とても良いバッターだし、人間的にもとてもナイスガイですね」

──ぜひ彼のような強打者を味全ドラゴンズで育てて、将来は横浜に送り込んでください。

「はい。それだけでなく、もし私が横浜のために働くことができるなら、プエルトリコから優秀な選手をたくさん連れてくることもできますよ! では、みなさん、謝謝!」
 
 前回のインタビューは「ありがとう」と日本語で締めくくったポンセ氏だが、今回は「謝謝!」。すぐに地元に溶け込んでしまう人柄も、人懐っこいスマイルも、日本にいた頃と変わらない。横浜時代にファンから愛されたポンセ氏が、台湾でも人気者になることは間違いないだろう。

 ポンセ氏が加入した味全ドラゴンズは、台湾職業棒球大聯盟が創設された1990年に優勝した由緒ある球団だが、実は事情があって1999年に一度解散している。その味全が昨年からリーグ復帰に向けて再び始動し、今季はまず二軍だけが参戦、そして2021年から一軍がリーグに再参戦する。まだ出来立てホヤホヤの状態で、そのチームが攻撃力アップをポンセ氏に託したのだ。

 果たして、ポンセ氏はこの難しいミッションを成功に導くことができるのか。そして、その実績を手土産に、いつの日か横浜DeNAベイスターズのユニフォームに袖を通す日が訪れるのだろうか。今後の展開に注目したい。

取材協力●長崎俊介(FLSS,INC.) cooperation by Nagasaki Shunsuke

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