里崎智也に「奇跡のパートナー」。YouTubeチャンネルの戦略を明かす (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu

袴田 Twitter、Facebook、インスタグラムなどで発信していくことも考えましたか?

里崎 SNSは僕もやっていますけど、文字数に制限があることがネックでした。しかも、文字だと真意が伝わらずに誤解されてしまうこともあるじゃないですか。動画であれば言葉のニュアンス、その場の空気もくみ取ってもらいやすくなるので、誤解されるリスクが減るんじゃないかと。

 でも、昨年3月にビックリマンチョコのプロモーション企画をYouTubeでやった時に、動画を編集してくれるスタッフがいないと続けられないと思いました。そこで作ったチャンネルも休止状態になっていたんですが、先にYouTubeを始めた高木豊さんの動画チームの方たちが、僕と「一緒にやりたい」と言ってくれたらしく。同年の8月くらいに豊さんが声をかけてくれたんですよね。

袴田 私もそのチャンネルに何度か出たことがあったので、里崎さんの動画を撮影するために豊さんのご自宅に呼んでいただきましたが、そこが初対面でしたね。

里崎 そこでいきなり、豊さんから「サト、袴田さんとやってもらうから」と言われて(笑)。僕は何も知らなかったけど、断るわけにもいかないので「よろしくお願いします」となりましたけど、お見合いみたいでしたよね(笑)。

袴田 本当に突然でした(笑)。そこから定期的に動画をアップしていくわけですが、不安はありませんでしたか?

里崎 YouTubeのデメリットは理解していました。解説者としてオファーされた仕事は、仮にテレビであれば視聴率の高低にかかわらず報酬が入ってくる。一方、YouTubeは完全歩合制で、視聴数が伸びなければアウト。反響が大きければ青天井ですが、広告もつかずに、初期費用などもバックできないまま何カ月も赤字だけが積みあがっていくリスクもあります。

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