ヤクルト高津監督が語る奥川恭伸起用「勝つための大きなピースになる」 (3ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike Yoshihiro

―― 外野を見れば、長くレギュラーだったバレンティン選手が抜けました。 

「雄平と青木は絶対です。残りひとつに、坂口(智隆)が入るのか、塩見泰隆、山崎晃大朗、中山翔太あたりなのか。塩見や中山が打線に入ってくれば、ちょっとおもしろいチームになりますが、いま競っている状況で、彼らが坂口より上かといえば、まだかなと思っています。ただ、伸びる要素はまだまだあるので、オープン戦でどれだけ結果を残せるかというところにあります」

―― 打順に関してはどのようなプランを考えていますか?

「バレンティンがいなくなったことで、誰が4番を打つのか、その前後を誰にするのかがすごく大事になります。ただ僕としては、1番を誰にするのかが一番のポイントだと思っています。おさまりがいいのは出塁率が高い坂口で、去年はケガの影響もあり残念なシーズンになりましたが、それまでの実績があります。坂口が1番に入ってくれれば、あとの打順は自ずと決まってきます」

―― 2月22日の広島とのオープン戦では、1番に坂口選手、2番に山田選手、3番に青木選手が並ぶ打線を組まれました。

「僕が理想とする2番の役割は、哲人が普通にやってくれたら果たしてくれます。僕は(バントで)送らないので、しっかりつないで、走ってくれる人が走って、得点できる人が得点する。そういうつながりを考えて哲人を2番にしました。この打順で決定ではありませんが、いいつながりだったと思います」

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