DeNAに強力な先発左腕候補がまたひとり。ドラ2坂本裕哉の評価が高い (4ページ目)

  • 森大樹●文・写真 text & photo by Mori Daiki

 近年ベイスターズの大卒ルーキー、特に左投手が活躍していることについては、坂本自身も「もちろん意識するところはある」という。

「東さんが新人王を獲ったり、活躍する姿も見ていますし、周りの人からはそういう目で見られると思う。その流れを止めないように、1年目から結果を残せるように頑張りたいです」

 昨季のベイスターズはセ・リーグ2位になったものの、チーム防御率は3.93でリーグ5位に沈んだ。先発陣の勝ち星も、今永の13勝(7敗)が最多で、次点は上茶谷の7勝。濱口は2完封ながら6勝(5敗)、東も7試合に登板して4勝(2敗)に終わっている。

 今年は「筒香の抜けた穴をどう埋めるか」という点に目が行きがちだが、1年間ローテーションを守り、今永に続く勝ち頭が現れるかも、優勝に向けて大きなポイントになるだろう。その一角を担うはずの東は、2月20日に左肘のトミージョン手術を受け、復帰は来季以降になることが決まっており、ますます坂本への期待は高まっている。

 今永、石田、濱口、東と続く、ベイスターズ大卒ルーキー左腕の系譜――。坂本がそれを受け継いだ時、神奈川と福岡の"横浜"の街は歓喜に包まれる。

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