根尾昂が1年目に痛感したこと。2年目は「自分のスタイルを貫きたい」 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 キャンプでの根尾の打撃練習を見ていると、タイミングをとる際の下半身の使い方を重点的にチェックしていた。打撃ケージに入っていないときも、右打者の石川駿や武田健吾の隣についてタイミングのとり方をなぞるようにマネすることもあった。

 だが、確固たるタイミングのとり方は見つかっていないようだ。18日に北谷公園野球場で行なわれたロッテとの練習試合、根尾は1番・センターで出場した。1安打を記録したが、それはタイミングを崩されて当てにいったボテボテのゴロが内野安打になったもの。中途半端なハーフスイングでの空振り三振や、チャンスでジャストミートできなかったライトフライなど、全般的にタイミングが合っていなかった。

 試合後、与田剛監督は2点適時三塁打を放つなど快打を連発した溝脇隼人について、「パンチ力がついてきたし、タイミングを合わせるのが非常にうまくなってきました」と称賛した。そんな与田監督に、タイミングをとり切れなかった根尾について聞くと、こんな答えが返ってきた。

「根尾に関してはいいバッティングをしている時もありますから。うまくいかないときもあるでしょうが、プロは実戦が続くなかでいかに修正していくか。原因がわからないのでは困りますが、そんなにダメとは思っていません。これからオープン戦に入っていくなかで、そこが課題になるでしょうね」

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