2020.02.21

奥川恭伸のオバケまっすぐに驚愕。
ブルペン捕手「吹きあがってくる」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Koike yoshihiro

 そして1月の合同自主トレで、奥川は「走るのは苦手です」と語っていたが、ほかの新人選手を寄せつけない走りを見せる。その1キロ走では、1本目:3分12秒、2本目:3分13秒、3本目:3分13秒。

「3本のタイムを揃えることは意識して走りました」

 その体内時計の正確さに衝撃を受けたが、西都キャンプで行なわれた800m走でも、1本目:2分34秒、2本目:2分35秒、3本目:2分36秒と、またしてもタイムをまとめたのである。

 さらに第1クールでの”12分間走”では、一軍と二軍を通じてトップとなる3375mを走っており、これは合同自主トレの時とまったく同じ数字だった。

「走るのは専門じゃないのでどうしても疲れちゃうんですけど、そこでもうひと踏ん張りというか……毎回、一生懸命、腕を振っているだけです(笑)。その結果、タイムが揃ってくれたら嬉しいですし、逆に終盤にタイムが上がるくらいのほうが嬉しいです」

 タイムをまとめることがピッチングにどう反映すると思うかと聞くと、奥川は次のように答えた。

「たとえば、ランを3本走るとして、それはピッチングでの序盤、中盤、終盤につながってくると思います。なので、2本目、3本目でタイムが落ちると、試合のピッチングでもバテることになると思うので……ランに限らず、どの練習でも『最後までしっかり』と意識しています」