2020.02.11

奥川恭伸が描くプロ1年目のビジョン
「目標から逆算して順調」

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 これまで大観衆のなかで何度も投げたことがある奥川だが、中学生を前に話すとなるとさすがに緊張したようだ。

「中学生といっても、自分とは3歳ぐらいしか変わらないので緊張しましたが、自分の気持ちをしっかり伝えることを考えました。田代さんは中学生の心をすぐにつかむ答え方をされていて、さすがだと思いました。ものすごく勉強になりました」

 先輩の田代に感服した奥川だったが、自身のビジョンについてはしっかりと描いていた。

「2月中にブルペンに入るという目標があるので、そこから逆算すれば今は順調だと思います。2週間空いている分、リクスもあるので押さえながらやっていきたいです」

 キャンプでの目標を語りつつ、シーズンが開幕してからについてはこう口にする。

「開幕一軍は厳しいので、夏前に一軍に上がって3勝できれば、1年目としては上出来なんじゃないかと思います」

 大谷翔平(エンゼルス)の1年目は3勝、ダルビッシュ有(カブス)は5勝だった。憧れと語る田中将大(ヤンキース)は11勝と、あらためて別格のすごさを感じるが、奥川は次のように語る。

「自分は田中投手に比べたら、まだまだ体は弱いので、体づくりを大事にしながら一軍を経験できればと思っています」

 奥川が一軍のマウンドに立つ姿を早く見たいと思っている人は多いはずだ。だが、プロ野球人生は始まったばかり。とにかく今は自分のペースで体をつくり、満を持して一軍のマウンドに立ってほしいと思う。そして将来、目標である"沢村賞投手"へ。奥川の将来には希望が詰まっている。

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