村上、清宮、安田は本物のスラッガーか。門田博光がこだわりの大診断 (6ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Koike Yoshihiro

 この打ち方を反対する人の意見として、背中が入るとバットが出にくくなるというのがその理由だと思うんですけど、スイングが速くなれば間に合うんですよ。そのように、突き抜けたスイングを身につけたらええということ。そうした発想ができる指導者、挑戦する選手が出てきてほしいですね。

 安田にしても、まだ高校を出て2年が終わったところ。技術が安定していないのは当たり前で、これからどう自分の形を完成させていくか。指導者のひと言でぐらつく年齢ですから、若い時にどういう指導者と出会うかも大事。

 僕らみたいな異端児はひたすら自分でバッティングをつくりましたが。今は至れり尽くせりの時代。それが逆に難しさもあって、自分の形ができ上がりづらい。そのあたりは運もありますし、本人次第のところもあります。

 今回、話をさせてもらった村上、清宮、安田の3人は、素質的には僕よりもはるかに上の選手たち。とにかく大きく育ってほしいですね。

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