井端弘和の厳選2019年5大ニュース。坂本、MLB戦術などを挙げる

  • 寺崎江月●文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

井端弘和「イバらの道の野球論」(12)前回の記事はこちら

 来春のキャンプインが迫るプロ野球。今シーズン歓喜に沸いた球団も、悔しい結果に終わった球団も、2020年シーズンで頂点を目指してチームをビルドアップさせていく。また、メジャー移籍を決める選手も続々と出てきそうだ。

 球春到来を前に、井端弘和氏に2019年の「プロ野球5大ニュース」を挙げてもらった。今年デビューを果たした自身の解説業も振り返ってもらいつつ、来シーズンの展望を聞いた。

レイズへの入団会見を終えた筒香と、会場を訪れた元西武のデストラーデ氏レイズへの入団会見を終えた筒香と、会場を訪れた元西武のデストラーデ氏【① 巨人・坂本勇人のホームラン40本超え】

──坂本選手の名前を挙げた理由を聞かせてください。

「2018年シーズンのホームラン18本から、倍以上の40本を打ったわけですからね。打率も、終盤にかけて少し下がりはしたものの、3割1分2厘なら十分です。『内野で一番過酷』とされているショートでそれを達成したことは、驚異と言っていいでしょうね」

──ホームラン数が伸びた要因はどこにあるのでしょうか。

「まずは打順ですね。主に2番を打ち、その後ろの打順に丸(佳浩)が入ったことが大きいです。相手ピッチャーが、実績がある丸の前に『ランナーを出したくない』と意識して、よりストライクゾーンに近いところで勝負せざるを得なくなった。3番を打っていた昨季も4番に岡本(和真)がいましたが、まだ手探り状態でしたから。もうひとつは打球の伸び。とくに反対方向(ライト方向)への打球が伸びるようになりました」

──打撃フォームなどに変化があったのでしょうか。

「フォームが変わったようには見えないですね。土台となる下半身がしっかりしたのと、おそらく"ズレ"が修正されたんじゃないかと。外角のボールは、バットがボールに当たるときのタイミングや角度が少しズレただけで、こすったように詰まってしまいます。坂本は昨季までもフェンスに直撃するくらいの打球を飛ばしていましたけど、今季はスタンドまで持っていけるようになりました。

 開幕前までは、打球の質に変化が見られませんでしたから、シーズン中にポイントを掴んでいったんでしょう。それを忘れなければ、来季も同じくらい、もしくは上回るくらいの成績が残せるかもしれませんね」

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