ヤクルトの高卒3人が謙虚に企む来季野望。弱体投手陣の救世主となるか (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 この3人については、高津監督を筆頭に大きな期待が寄せられている。高橋は「僕らだけじゃないと思いますが」と前置きしたうえでこう話す。

「僕もそうですけど、若い選手が一軍を経験できたことで、自分に何が足りないのかがわかったと思うんです。その課題をもとに個々の能力を上げて、僕ら若いもんがが活躍して、石川さんや小川(泰弘)さんたちがビビるような存在になりたい。そうなればチームは強くなっていくでしょうし、自分の能力も上がってくると思うんです。しっかり一軍の戦力として投げられるように、オフもしっかりやっていきたいです」

 今シーズン、ヤクルトのチーム防御率4.78は断トツの12球団最下位である。だが、彼らのキラキラした目を見ていると、来年こそは投手陣の中心メンバーとしてやってくれるのではないかと期待してしまう。それが実現すれば、間違いなく"投手王国"を築けるはずだ。

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