2019.10.16

どうにかしたいオリックス攻撃陣。
ドラフト補強は恐怖感ありの強打者だ

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 右打ちの外野手が少ないオリックスにとって、佐藤直樹(JR西日本)の力感あふれるバッティングは魅力に映るはずだ。それだけじゃなく、佐藤には球界でもトップクラスにランクインするだけの強肩と、50m5秒台の足もある。こういう選手がひとり加われば、ずいぶんと印象は変わってくるはずだ。

 また、ロッテの4番に定着した井上晴哉クラスの大砲を望むなら片山勢三(パナソニック)が面白い。身長176センチ、体重105キロというぽっちゃり体型のスラッガーだが、意外と走れるし、体の柔軟性を見れば守備もそつなくこなせるはずだ。

 こういう選手はスカウトの評価が分かれるが、バッティングだけなら間違いなく上位クラス。打球の角度がすばらしく、これは教えてできるものではない。まさに天性のスラッガーである。高校時代はドカベン2世の異名を取ったように、キャラ的にも人気者になれる素養も持っている。

 さらに強打という点では、左打ちの外野手ではあるが宇草孔基(法政大)も捨てがたい。とにかくプレーにスピードがあり、見ていてワクワクする選手である。今季、宗佑磨(むね・ゆうま)や西浦颯大(はやと)が期待されて試合に出たが、バリバリのレギュラーをつかむまでには至らなかった。ならば宇草を獲得して、競争を活性化させるのも手だ。

 あと、ポジション的には捕手もほしいところだ。近年の野球は、150キロのスピードボールが当たり前となり、捕手のキャッチングのうまさが、これまで以上に重要になっている。

 今回のドラフト候補で、キャッチングのうまさなら海野隆司(東海大)だろうが、1位で指名される可能性は高い。そこで高校生に目を移してみたが、肩の強いキャッチャーはいくらでもいるが、キャッチングという部分では未熟な選手が多い。唯一、進藤勇也(筑陽学園)のキャッチングに目を奪われたが、彼は”プロ志望届”を出さなかった。