2019.10.16

川崎憲次郎の投球に解説者が「おかしい」。
不気味なほど調子がよかった

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――日本シリーズの頃の、川崎さんご自身の調子はどうだったのですか?

川崎 結果的に、僕はこの4戦のあと、最終第7戦も登板しますが、この2試合はプロ野球人生を通じて、指折りの調子のよさだったんです。西武の一番・辻(発彦)さん、二番・平野(謙)さんが、僕の真っ直ぐを見逃して、ぽんぽんストライクを奪えた。それで、「あれ、ひょっとしたら、今日は意外と調子がいいのかも」と感じたことを覚えています。

 この日のテレビ中継はフジテレビで、前監督の関根さんが解説だったんですけど、あとで録画テープを見てみると、関根さんが「あれ、今日の川崎はおかしいぞ」ってずっと言っているんです。自分でも「おかしいな」っていうぐらい調子がよかったですね。

――結果的にこの日の試合は、川崎さんの好投によって1-0で勝利。対戦成績を3勝1敗とし、「王手」をかけることとなりましたが、勝敗を分けたスーパープレーがありましたね。

川崎 はい。8回表、飯田の哲ちゃんのスーパープレーですね。僕の中で飯田(哲也)さんは”神”ですよ。そして、あのプレーは今でも忘れられない、「奇跡」だったと思います。

(後編に続く)

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