小林誠司がCSで警戒する阪神の選手「対戦の際に気持ちが熱くなる」 (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Sankei Visual

――4年ぶりに指揮を執った原辰徳監督からは何か言葉をかけられましたか?

「ゲームの中のことになってしまいますが、とくにリード面について『強気でいけ!』という言葉を要所でかけてもらいました。自分では逃げているつもりはないのですが、リードを見直してみると、『確かに』と気づくんです。よく見てもらっていることを感じますし、すごくありがたいですね」

――菅野智之投手の今シーズンについてはどう見ていましたか?

「本人にとっては不本意なシーズンだったと思います。でも、配球や技術的なことではなく、体調面のコンディションが整わなかっただけなので、そこが万全になれば、またすばらしいピッチングを見せてくれると思います」

――今年は投手部門3冠に輝いた山口俊投手とバッテリーを組むことが多かったですね。その山口投手の活躍がカギを握りそうなCSファイナルステージには阪神が勝ち進んできましたが、どのような印象がありますか?

「山口さんに関しては、今シーズンの成績が物語っているように、信頼度は抜群です。ただ、ペナントレースの最後を6連勝し、ファーストステージも制した阪神の勢いは警戒しないといけない。リリーフ陣が安定しているので、先手を取って試合を進めたいですね。

 打者については、ルーキーにして盗塁王を獲得した近本(光司)選手はやはり気になる存在です。まずは出塁させないこと。塁に出た場合は簡単に盗塁をさせないことが重要になるんですが、シーズン中もそうだったんですけど、対戦する際に気持ちが熱くなる選手であることは間違いないです」

――CSでは、レギュラーシーズンとリードの仕方は変わるのでしょうか。

「大きくは変わらないんですが、"エサまき"のようなリードはできないですね。長いシーズンや第7戦まで可能性がある日本シリーズだと、打者に特定のボールを意識させるといったこともするのですが、CSはすぐに勝敗が決してしまう。なので、その試合を勝つためのリードをすることが必要になると思います」

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