「二番に強打者」が多いパ・リーグ。その成績とチーム順位の関係は? (2ページ目)

  • 中田ボンベ@dcp●文 text by Nakata Bonbe
  • photo by Kyodo News

●リーグ2位 日本ハム 大田泰示(二番で68試合スタメン出場)
試合:74
打席:340
得点:49
安打:91
本塁打:13
打点:49
盗塁:4
犠打:0
犠飛:3
三振:64
併殺打:11
打率:.286
長打率:.478
出塁率:.324

 日本ハムは、昨年に続き大田を二番に起用。2017年、2018年と二年連続で二桁本塁打を記録し、今シーズンもリーグ14位タイ(チーム2位)の13本の本塁打を放っている。また、長打率は四番の中田翔とほぼ同じような数字。「二番に強打者を置く」という日本ハムの伝統どおりの配置だと言える。

●リーグ3位 西武 源田壮亮(二番で72試合スタメン出場)
試合:80
打席:371
得点:49
安打:94
本塁打:0
打点:25
盗塁:21
犠打:9
犠飛:2
三振:34
併殺打:4
打率:.278
長打率:.343
出塁率:.320

 西武は、源田が不動の二番を務めている。打率.278は過去2年と同水準で盗塁もリーグ2位と、シュアなバッティングと高い走力・守備力でチームに貢献している。一方、長打率は規定打席達成選手33人中30位と低く、今季いまだ本塁打が出ていないように長打は期待できない。

●リーグ4位 楽天 島内宏明(二番で23試合スタメン出場)
試合:76
打席:338
得点:39
安打:73
本塁打:7
打点:39
盗塁:1
犠打:3
犠飛:1
三振:43
併殺打:7
打率:.246
長打率:.343
出塁率:.328

 今季の楽天は、序盤は茂木栄五郎やオコエ瑠偉、今江年晶といったバッティングも期待できる選手が主に二番を担当。前半戦を終えた時点では、5月中盤まで四番に起用されていた打力のある島内が二番に据えられることが多かった。二年連続二桁本塁打を記録するなど、打撃に優れた島内が二番に入ってからは打線が活性化。「攻撃的な二番打者」がチームに良い影響を与えていると言えるだろう。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る