2019.07.15

首位巨人でひと際輝く坂本勇人。
二番最強打者説をセ・リーグで考える

  • 中田ボンベ@dcp●文 text by Nakata Bonbe
  • photo by Kyodo News

●リーグ5位 中日 京田陽太(二番で40試合スタメン出場)

試合:78
打席:319
得点:28
安打:76
本塁打:2
打点:23
盗塁:13
犠打:13
犠飛:1
三振:53
併殺打:3
打率:.267
長打率:.330
出塁率:.314

 リーグ5位の中日は、主に京田が二番に起用されている。打率は2割台中盤で本塁打が少なく長打率も低い。一方で犠打は13本でリーグ2位と、明らかに菊池や糸原と同じタイプの打者だ。昨シーズンも二番は主に京田だったので、中日はセオリーどおりのタイプの打者を二番に置くのが基本と言える。

●リーグ6位 ヤクルト 青木宣親(二番で60試合スタメン出場)

試合:81
打席:352
得点:53
安打:89
本塁打:10
打点:35
盗塁:1
犠打:1
犠飛:3
三振:45
併殺打:7
打率:.298
長打率:.458
出塁率:.393

 残念ながら最下位に沈むヤクルトだが、今シーズンは主に青木が二番を務めている。成績を見ると打率は7位タイ、本塁打13位タイと、送りバントでランナーを進めてチャンスを広げるタイプのバッターではない。同じく二番に入ることが多かった昨季も打撃は好調で、チームトップの打率を残すなど本来はクリーンアップにふさわしいとも言える打者だ。

 セ・リーグ6球団の二番打者はこのようになっている。打撃力が魅力の選手を二番に配しているのは、首位の巨人、2位のDeNA、6位のヤクルト。一方、打撃力よりもバント技術に優れていたり、高い守備力が魅力だったりする選手を二番に置いているのが、3位の阪神、4位の広島、5位の中日となった。

 Aクラス3チームのうち2チームが二番に打撃が魅力の選手を配置しており、巨人のチーム総得点はリーグトップの389得点。ヤクルトも最下位に沈んでいるとはいえ、チーム総得点は巨人に次ぐ2位で368得点、さらにDeNAが334得点で総得点数は3位。これらを踏まえると、二番に強打者を置くと、チームの攻撃力は高まると考えてもいいだろう。

 まだシーズンは折り返しを迎えたところだが、仮に巨人、DeNA、ヤクルトが上位で終えるようであれば、「二番に最強打者を置くべき」という説は日本でも通用すると言えることになるだろう。

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