高卒2年目もずば抜けている清宮と村上。敵も味方も絶賛する凄さとは (4ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • photo by Kyodo News

 清宮は試合後、次のように語った。

「自分のスイングをしようと打席に入りました。タイミングをしっかり取って、打つことができました。(守備について)初回にファウルフライを落としてしまいましたし、勝ちたい一心で何としても捕るんだと追いかけました。本当に勝ててよかったですし、打点も挙げることができたので充実感はあります」

 村上の存在について記者に聞かれると、清宮はこのように答えた。

「『自分も負けられないな』という思いが強くなりました。この3連戦はすごく有意義な時間だったと思います。(村上は)ホームランだったり、チャンスでしっかり打つ。ああいう選手がチームに求められているのだと思いました。(自分は)まだまだ足りない部分が多いので、練習から必死に取り組んでいかないといけないと思います」

 3連戦中、日本ハムの中田翔とヤクルトの宮本慎也ヘッドコーチにも、ふたりについて話を聞くことができた。

 中田は2007年のドラフトで日本ハムから1位指名を受けて入団。1年目から常に注目を浴びながら、今では日本を代表する選手となった。

(村上は)間近で見てもオーラがありますし、しっかりボールを見ることもできる。2年目とは思えないですよね。高卒2年目で、あれだけしっかりとバットを強く振れる選手はいないですし、そこに関しては清宮もね、ずば抜けている。ふたりのすごいところはそこじゃないですか。

 村上くんも清宮も、今でもスケールは大きいですけど、もっともっとスケールの大きい選手になってほしいですね。そうなることは間違いないですから。これから先、日本のプロ野球界のために、それぞれのチーム、そして日本を背負うような選手に1年でも1日でも早くなってほしいと思っています」

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