2019.04.22

井端弘和が好調な巨人打線を考察。
丸が広島戦で打てない理由も説いた

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

井端弘和「イバらの道の野球論」

 昨オフに大型補強を行なった巨人が好調を維持している。ここ数年は苦手としていた広島に、開幕3連戦で勝ち越して勢いに乗ると、4月19日からの平成最後となる阪神との”伝統の一戦”でも3連勝を飾り、単独首位に躍り出た。

 現在、解説者として活躍する井端弘和氏は、昨シーズンまで内野守備・走塁コーチを務めていた”古巣”の好調ぶりをどう見ているのか。

開幕から巨人の打撃陣をけん引する坂本勇人(左)と丸佳浩(右)――開幕から好調を維持している巨人で、気は早いですが、ここまでのMVPを挙げるとしたら誰になりますか?

「”切り込み隊長”として躍動した吉川尚輝を挙げたかったところですが、腰痛でチームを離れてしまったので、坂本勇人と丸佳浩の”サカマル”コンビですかね。2人とも打率、出塁率が高く、打線につながりができていると思います。彼らが得点圏にいて4番の岡本(和真)を迎えるのは、相手投手にとって大きなプレッシャーになると思います。

 岡本が打ち取られたときも、後に控える亀井(善行)や、(アレックス・)ゲレーロ、(クリスチャン・)ビヤヌエバなどがランナーを返す場面が多い。打点を挙げる打者に偏りがなくバランスがいいので、上位打線がしっかりしていれば今後も攻撃面に関しては心配ないでしょう」

――吉川選手が離脱するまで2番を担っていた坂本選手は、その打順にすんなりハマりましたね。

「開幕前もお話しましたが、坂本はどの打順にも適応できるバッターです。たいていの選手は、任された打順に合わせたバッティングをしようと意識してしまうもの。しかし坂本は、状況や相手投手によって打つタイミングを少し変えることはあっても、『2番らしくつなごう』などと考えずに普段と変わらないスイングができる。吉川が抜けて1番に上がりましたが、それにも問題なく対応できると思います」

――丸選手も調子を上げてきましたが、古巣の広島に対しては打率が1割台と打ちあぐねている印象があります。

「丸は巨人のユニフォームが似合ってきましたし、現時点でも十分に期待に応えています。対広島に関しては、これも以前に話しましたが、彼は狙い球を絞る”ヤマ張りバッター”なので、対戦相手になった広島のデータが集めきれていないだけだと思います。これから試合を重ねていけば、投手のボールの軌道や配球などがわかってきて改善していき、そのうち成績も”二重丸”となるでしょう(笑)。丸も今は2番に打順が上がりましたが、坂本との並びは継続してほしいですね」