2019.04.02

井端弘和ならではの新生・原巨人論。
「小林誠司は見限られていない」

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

――井端さんは2016年から3年間、巨人の1軍内野守備走塁コーチとしてチームを支えました。苦しい戦いが続いた昨シーズン、一番頭を悩ませたことは?

「投手陣ですかね。先発では菅野(智之)だけでしか勝ちが計算できず、中継ぎ陣もパッとしませんでした。上原(浩治)の離脱があり、抑えの(アルキメデス・)カミネロもフルシーズン持ちませんでしたから。打線に関しては岡本(和真)が覚醒して得点力がアップしましたが、それ以上に点を取られてしまう試合もあり、悔しい思いをすることも多かったです」

――今シーズンの投手陣はいかがでしょうか。

「中継ぎに関しては、戸根(千明)、桜井(俊貴)、大江(竜聖)や、育成から這い上がってきた坂本(工宜)といった”新顔”も出てきたので期待しています。他の投手たちも『負けていられない』という気持ちになるでしょう。若い投手たちが今シーズンに成長してくれたら、巨人は10年……とはいかないまでも、5年先くらいまでは安泰になると思います。原(辰徳)監督もそれを見据えているように感じますね」

―― 一方で、打順についてはいかがですか?

「1番・吉川(尚輝)、2番・坂本(勇人)、3番・丸(佳浩)、4番・岡本(和真)というオーダーは、私もまったく同じ意見でした。オープン戦当初は丸が2番を打っていましたが、やはり彼は3番のほうが適していると思います」

――それはどういった理由からですか?

「私の見立てでは、丸は”ヤマ張りバッター”なんです。追い込まれた場面でも『この球は振るけど、違ったら振らない』という傾向が強いので、四球も多く取れる反面、見逃し三振となる打席もある。2番は打者を進める”つなぎ役”を求められますから、それで打撃のリズムを崩すリスクを考えると3番が妥当でしょう。慣れ親しんだ打順で調子を保てれば、昨シーズンのように『3割40本』くらいの成績が残せると思います」

――昨年、1番や3番を打つことが多かった坂本選手の2番起用はいかがですか?

「坂本は追い込まれたらなんとかするタイプ。どの打順でも適応できますから、まったく違和感はありません。その坂本の前を打つ吉川については、昨シーズンに2番を打った経験を生かしてほしいです。もともと吉川はチームの先陣を切って躍動するタイプの選手ですが、制約の多い2番で『我慢すること』や『つなぐ』意識を学べたことで、状況に応じたバッティングができるんじゃないかと思います」