広島×巨人の仁義なき戦い。セ・リーグ順位予想で解説者4人が熱弁！ (2ページ目)

◎西山秀二氏

１位　巨人
２位　広島
３位　阪神
４位　DeNA
５位　ヤクルト
６位　中日

　もともと巨人は力のある選手が揃っている。そこに丸佳浩が加わり厚みは一層増しました。それに吉川尚輝の成長も大きい。原辰徳監督が目指す「足を使った攻撃」も可能になります。吉川を１番打者として固定できれば、すごい打線になる予感がします。

　広島は丸の抜けた穴が大きぎますよね。３割、30本、おまけに出塁率が４割。こんなバッターはそういるものではありません。西川龍馬や野間峻祥（たかよし）といった"ポスト丸"候補の名前は挙がりますが、これだけの成績は残せません。そう考えると、得点力は大幅に落ちるのではないかと思い２位にしました。

　阪神は、西勇輝、オネルキ・ガルシアが加わり、先発陣は劇的に変化しました。投手力はリーグトップクラスだと思います。ただ、このチームの課題は攻撃陣です。いくら投手がよくても、点を取れないと勝てないですから。大山悠輔あたりが、昨年の岡本和真には及ばないにしても、それに近い成績を残してくれれば優勝争いにも絡んでくる。若手の成長が楽しみです。

　DeNAは投打のバランスはいいです。筒香嘉智という核になる選手がいて、宮崎敏郎、ホセ・ロペスが脇を固めている。戦力は申し分ないのですが、大事な場面でミスをしたり、勝負強さという部分で上の３チームより劣るということで、この順位にしました。

　ヤクルトの課題は投手陣です。日本ハムから高梨裕稔をトレードで獲り、ソフトバンクを戦力外になった寺原隼人も入団するなど、先発の頭数は揃っていますが、どこまで使えるかはシーズンが始まってみないとわからない。もしうまく機能すれば、Ａクラスはもちろん、一気に優勝の可能性もあると思います。

　中日は選手層が圧倒的に薄いですよね。若手が育ちそうで育たない。この現状をどう打破していくかでしょうね。根尾昂というスーパールーキーを獲得したわけですから、彼を生かすようなチームをつくっていくべきだと思います。