2019.02.22

与田剛監督が語る中日再建案。
ベテラン選手へ「勘違いしてほしくない」

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

── では、どういう意識で二軍からスタートさせたのですか。

与田 そもそもドラゴンズの選手というのは全国区じゃなくても全国区になったという勘違いをしがちなんです。僕もプロに入った時、「東京の街を歩いて、たくさんの人間に気づかれて、それで初めてスターだぞ」と言われたことがありました。なるほどな、と思いましたよ。ドラゴンズでレギュラーになり、エースになり、名古屋でスターになっていった選手たちが「東京で誰々に間違われた」なんて笑い話を聞かされると、まだまだオレたちは全国区じゃないんだなって思ったりもしました。だから藤井、平田、大島に関しても、そういう勘違いをするなよ、という気持ちはあります。

 ただ去年、僕自身が彼らを見ていない責任もあって、去年までを見ていた人たちに託した上での今年の二軍スタートでもあったんです。彼らにはまず、結果を残してもらわなければ困る、という中でどちらにするか、選択してもらったんですけど、だからといってポジションを約束しているわけではありません。さっき、私はビシエドの名前しか出しませんでしたけど、大島も平田も藤井も、競争しなきゃいけない選手なんです。彼らが読谷(二軍)にいて、2月の末にのんびり、じゃあ一軍に行きます、なんて言ったとしても、そのとき、北谷(一軍)にいる若い選手たちが「来るところはありませんよ」と抵抗して、結果、彼らが「あれっ、オレ、やべえじゃん」となってくれていることを期待しています。

── ピッチャーについてはどうですか?

与田 ピッチャーについては、そこまでの絶対的な存在はいませんね。何しろウチはガルシアが抜けて、昨シーズン、規定投球回数に達したピッチャーが一人もいない状況ですから......そう考えると、ほとんどのピッチャーがまだプロとしての結果を残せていないし、能力を判断するための数字が揃っていないということになります。みんな、横一線からのスタートです。