大瀬良大地が挑む打倒・菅野智之「200イニングをクリアすれば...」 (3ページ目)

  • 加来慶祐●文 text by Kaku Keisuke
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 昨年は自己最多の182イニングを投げた。沢村賞を受賞した巨人の菅野智之のみが200イニング以上(202)を達成し、大瀬良と並ぶ15勝を挙げての最多勝や最多奪三振のタイトルを獲得し沢村賞にも輝いている。

200イニング、15勝以上、防御率2.50以下」を今季の目標に掲げる大瀬良が、今キャンプで放ち続ける「すごみ」には、「昨年の菅野が残した投手成績に近づき、上回ることが4連覇達成の絶対条件」というエースとしての覚悟が見てとれる。

 第2クールの途中、大瀬良は緒方孝市監督から「自分のやりたい調整のなかでやってくれればいい」とすべて一任されている。

「とにかく責任感を持って開幕を狙う」と大瀬良は言い切る。開幕戦の相手となるのは巨人。なんとしても菅野に投げ勝ち、チームに勢いをもたらせたい。そうすればリーグ4連覇はもちろん、悲願の日本一も現実味を帯びてくる。

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