2018.11.22

戦力外にも逸材がゴロゴロ。
ソフトバンク出身は活躍する、は本当か

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • 繁昌良司●写真 photo by Hanjo Ryoji

山中浩史(ヤクルト)

ソフトバンク時代/18試合、0勝2敗、防御率5.57

ヤクルト移籍後/64試合、1620敗、防御率3.99

 2012年ドラフト6位でソフトバンクに入団。1年目に開幕ローテーション入りするも、結果を残せずファーム行き。2年目(2014年)の7月にヤクルト移籍となった。

 移籍翌年にプロ初勝利を挙げると、6勝(2敗)をマーク。続く2016年は22試合に先発して、同じく6勝を挙げた。リーグワーストとなる12敗を喫したが、防御率3.54と決して内容は悪くなかった。

 このほかにも、今季限りでDeNAを退団となった白根尚貴も、ソフトバンクでは一軍出場経験はなかったが、移籍後はプロ初本塁打を記録。また猪本健太郎(現ソフトバンクブルペン捕手)も、ソフトバンク戦力外後に拾われたロッテでプロ初打点をマークしてお立ち台に上がる活躍を見せた。

 直近では、昨年オフにトレードで楽天に移籍した山下斐紹(あやつぐ)が、今季は自己最多を大幅に更新する43試合に出場。スタメンマスクを被る機会も増え、7月24日の日本ハム戦では延長11回にプロ初本塁打となる劇的サヨナラ弾を放った。

 さらに今シーズン途中に広島へトレード移籍した曽根海成も一軍で存在感を示した。古巣相手の日本シリーズでも2度打席に立ち、いずれもきっちりバントを成功させた。

 そして今月13日に開催されたトライアウト、前ソフトバンクの選手は計8人が参加していた。実績のある城所、吉村裕基のほかはいずれも育成選手だったが、決して侮れないパフォーマンスを発揮した。

 なかでも22歳の山下亜文は参加した左腕投手のなかで最速の147キロをマーク。一軍経験豊富な枡田慎太郎(前楽天)からもストレートで空振り三振を奪って見せた。

 この左腕も一軍実績ゼロなのはもちろん、二軍の公式戦すら4年間で3試合しか投げていない。故障がちだったこともあるが、主戦場が三軍だったからだ。ただ、今回のトライアウトの好投が認められたようで、16日に巨人の入団テストを受けた模様だ。新たな道が拓けるかもしれない。