キーマンは甲斐拓也。「アバウトに
構える」リードで勝利をもたらすか

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • photo by Kyodo News

 先のCS、ソフトバンクの勝因の1つは四球の少なさだった。勝利した4試合で計10個。「相手は強力打線だけど怖がらずに攻める」というチームの意図を、甲斐は「アバウトに構える」というリードで表現した。

 日本シリーズ第3戦に先発するミランダは、初の大舞台で慎重なピッチングになってしまう恐れがある。だが、そうなれば彼の持ち味は生きない。大胆に真ん中をめがけて緩急勝負をすることで、勝機は広がるはずだ。

 それを、甲斐が果たして導けるか否か。

 日本一の行方すら左右しかねない大一番。甲斐のミットの位置に注目したい。

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