ベンチの指示で内角へズバズバ。荒木大輔は日本シリーズ初戦で攻めた (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――2年間で全14試合を戦い、7勝7敗。それぞれ、日本一には一度ずつ輝きました。これは互角の戦いだったと考えていいのでしょうか?

荒木 いや、本当の強さは西武にあったんじゃない? ヤクルトは若い選手が出始めてきて勢いで勝ったけど、1994年には4位になるわけで、こういう状態では本当の強さはまだ身についていないですよね。でも、西武はずっと勝ち続けていた。やっぱり、本当の強さは西武にあったと思いますね。

――あらためて、この2年間を振り返っていただけますか?

荒木 めちゃめちゃ楽しい2年間でした。故障から復帰した後だったから、「野球がやれる」という喜びがありました。そもそも、「日本シリーズで投げられる」とか、「シリーズで勝ち投手になる」なんて、考えもしなかったですからね。今から振り返っても、本当に楽しく野球ができた2年間でしたね。

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