なぜライオンズの本拠地メットライフドームは本塁打が出やすいのか? (4ページ目)

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

 ソフトバンクが駒を進めた場合、キーマンのひとりは今季32本塁打の松田宣浩だ。メットライフドームでは計4本塁打を放ち、西武が20年ぶりの地元優勝をかけた9月29日の試合では2本塁打を打って胴上げを阻止した。対して36本塁打の柳田悠岐は、今季1度も所沢の空にアーチをかけていない。エース・菊池は2018年シーズンの被本塁打16本のうち半分を本拠地で許しており、松田や柳田との対戦が注目される。

 一方、日本ハムでメットライフドームを得意にしているのが主砲の中田翔だ。今季25本塁打のうち4本を放ち、打率.327と本拠地の札幌ドーム(打率.249)以上に打っている。逆に投手陣では上沢直之が8月3日、8月18日の2試合に先発し、2度目の登板では秋山と中村に本塁打を浴びた。いずれもチームは敗れたが、エース右腕が山賊打線をどう抑えるか、日本ハムにとってカギを握る。

 いよいよ近づいてきたパ・リーグのクライマックス。決戦の場は、もっともホームランの出やすいメットライフドームだ。あらためて言うまでもなく、一発が短期決戦の流れを大きく左右する。

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