2018.10.10

森友哉は「球界の絶滅危惧種」。
「打てる捕手」として進化を遂げた

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by Jiji Photo

「打てる捕手」としてアピールし、森はチームでの地位を自らの手で高めていった。今季序盤、榎田大樹やウルフは炭谷と組み、今井をリードするのは岡田だったが、いずれも途中から森がマスクをかぶっている(シーズン後半、榎田は炭谷に)。リーグワーストの防御率4.24の西武は打ち勝つ戦い方を重視し、自然と森のスタメンが増えた。

 存在感をグンと高めた今季、最後に残された注目点がある。シーズン終了後にポスティングシステムでメジャーリーグ移籍が濃厚な菊池雄星と、バッテリーが実現するのかだ。8月中旬、秋元コーチは森と組む可能性について、「そういう姿をみんな見てみたいと思う」と話している。

 10月17日に開幕するクライマックスシリーズのファイナルステージでは、これまでどおりに炭谷が起用されるだろう。日本シリーズまで勝ち進むと、菊池が先発濃厚な初戦はセ・リーグ本拠地で開催されるため、指名打者制度は採用されない。ただ、炭谷が組むのではないか。

 可能性があるとすれば、2勝3敗で迎えた場合の第6戦だ。後がなくなり、森の打力で勝負をかける可能性は決して少なくない。

 もちろん、「みんな見てみたい」バッテリーが実現するには、チームが日本一を決める舞台まで勝ち進むことが大前提となる。そのカギを握るひとりが、「打てる捕手」の森自身だ。

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