ヤクルト荒木大輔は熱投→敗戦。石井丈裕は西武の勝利に複雑だった (4ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi

――そして、この試合の終了後に第7戦の先発を告げられたんですよね?

石井 僕はもともと、「第7戦は(郭)泰源が先発して、僕はリリーフなのかな?」って思っていました。でも、第2戦でピッチャーライナーが当たって、「もう泰源は投げられない」となったことで、僕が先発することになりました。チームとしては一試合でも早く日本一が決まったほうがいいんだけど、個人的には「第7戦で投げたい」という思いも強かったです。

――3勝1敗で王手をかけたものの、第5戦、第6戦ともスワローズが驚異的な粘りを見せて逆王手。第7戦までもつれ込みましたね。

石井 正直言って、第3戦の登板はそこまでプレッシャーはなかったんです。自分のことだけ考えていたので。でも、第7戦は違いましたね。第5戦、6戦の負け方がよくなかったし、3勝3敗のタイだったということもあって、プレッシャーが全然違いました。ヤクルトには勢いがありましたから、なおさらでしたね。

(後編に続く)

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