パ・リーグ6球団のいま本当にほしい
ドラフト候補は、この選手たちだ

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

●千葉ロッテマリーンズ

 チーム防御率3.95はリーグ5位と、今シーズンは先発、リリーフとも駒不足に苦しんだ。まずは投手を第一の補強に考えるべきだが、チームの顔である福浦和也、角中勝也の"後継者"を探したいタイミングではないだろうか。

 昨年ドラフト1位の安田尚憲に続いて、もうひとり10年以上、打線の中軸としてコンスタントな成績を残せる打者がほしい。

 筆頭は大阪桐蔭の外野手・藤原恭大(きょうた/左投左打)。甲子園でも見せたハイレベルな打撃技術で、1年目からレギュラー獲得も十分に期待できる。チームも中村奨吾、荻野貴司、藤岡裕大と走れる選手が多く、そこに藤原の快足が加われば、相手にとっては脅威となる。

 もちろん、2位以下で投手の補強も行ないたい。先発は2年目の酒居知史、種市篤暉(あつき)の台頭が見込めるが、気になるのはリリーフだ。西野勇士がヒジを痛めて離脱したように、リリーフの駒はいくらいても困らない。欲を言えば、絶対的守護神を期待できる投手がほしいところ。

 今年なら甲斐野央(かいの・ひろし/東洋大/右投打)という"適役"がいる。最速159キロのストレートを武器に、大学でもリリーフとして活躍。試合終盤を任せられる投手がひとり加われば、チームの戦い方は劇的に変わる。なんとしてもリリーフで軸となれる投手を獲得したい。

 下位は、3~5年後のチームを見据えて、若手野手を育てておきたい。内野手なら太田椋(りょう/天理/右投右打)、増田陸(明秀日立/右投右打)、松井義弥(折尾愛真/右投左打)、外野手なら万波中正(横浜/右投右打)など、将来性豊かな高校生を獲るのも面白いだろう。

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