巨人のメルセデスが語る投球の心得。背番号026から夢の51を目指す (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──最初に覚えた日本語は?

「『おはようございます』『ありがとうございます』といった挨拶ですね」

――カープアカデミーで1年プレーした後、ジャイアンツの入団テストに合格して育成選手として入団しましたが、日本に来てから苦労したことは?

「食事です。ドミニカでは生で魚を食べる習慣がなかったので、とくに刺身などにはアジャストできませんでした」

──お世話になったコーチやチームメイトはいますか?

「小谷(正勝)さん、阿波野(秀幸)さん、豊田(清)さん、三澤(興一)さん......あらゆる方にお世話になっているので、挙げだしたらキリがありません。チームメイトも、普段の生活でわからないことがあると、みんなが助けてくれました」

──チームメイトたちと食事に行くことは?

「同じドミニカ出身のアダメスやマルティネスとはいつも一緒にいますが、2軍監督の川相(昌弘)さんや阿部(慎之助)さんと食事に行ったこともあります」

──好きな食べ物を教えてください。

「ジャイアンツ寮のチャーハンです。おかわりもしますよ(笑)。母国ドミニカでは日常食である、バナナ丼も力になっています」

──現在は1軍で活躍されていますが、2軍との違いを感じたところはどこですか?

「1軍の打者たちは失投を見逃してくれません。コースが甘くなると簡単にヒットにされてしまう」

──これまで対戦した打者で、もっとも脅威を感じたのは?

「ひとりの選手を挙げることは難しいです。でも、最近の試合では中日ドラゴンズのビシエド選手、ヤクルトスワローズの山田哲人選手、バレンティン選手に投げミスを痛打されました。より気を引き締めて投げるようになりました」

──ジャイアンツファンの印象はいかがですか?

「どんな時でも変わらない応援に感謝しています。とても励みになります」

──7月に支配下登録されたことで、背番号が「026」から「95」になりましたが、憧れの背番号はありますか?

「51番ですね。子供の頃から大好きだった、ランディ・ジョンソン投手がつけていた背番号です。ダイヤモンドバックスでは彼の『51』が永久欠番になっていますが、僕もその背番号を身につけるに値するようなピッチャーになりたいです」

──最後に、これからの夢を語ってください。

「ずばり、スーパースターになることです」

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