鳥越コーチ、熱い指導の原点は「星野さんより100倍怖い」あの人物 (4ページ目)

  • 高橋安幸●文 text by Takahashi Yasuyuki
  • photo by Kyodo News

「なにかと思ったら、一軍にいることなんですね。一軍にいることが、選手としてよく頑張っていることなんだって、引退して、二軍コーチになって初めてわかりました。だから今、僕は一軍のコーチをやっていますけど、島野さんをお手本にして、一軍にいる選手に『よう頑張っとるな』って言うようにしています。その言葉自体はなんていうことないんですよ。でも、すごい言葉だと思います」

 ヘッドコーチとして一部で"鬼軍曹"と称されつつ、指導者として"親"を目指す鳥越の原点が、島野育夫という野球人の言葉にあった。

「親だからこそ、子に対して『それはあかん!』って、鬼にならないといけないときがあります。僕も歳をとったんで、ガーッて怒ったりはしないですけどね。そして、原点は島野さんだとしても、今につながっているのは本当に各監督、各コーチの方との出会いです。監督は星野さん、髙木守道さん、王貞治さんに仕えましたけど、どの監督もよく使ってくれましたよ、僕みたいな選手を。だから、そういうことも含めて、13年間すべてだと思います」

つづく

(=敬称略)

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