松坂vs松井稼ほか、セ・パ交流戦で見逃せない「注目の5番勝負!」 (5ページ目)

  • キビタキビオ●文 text by Kibita Kibio
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

150キロを超すストレートを武器に巻き返しを誓う中日・福谷浩司150キロを超すストレートを武器に巻き返しを誓う中日・福谷浩司福谷浩司(中日)×小田裕也(オリックス)

 最後は、福谷浩司(中日)と小田裕也(東洋大)の対決を紹介したい。

福谷はドラフト1位の鳴り物入りで中日に入団し、2015年にはクローザーを務めたが、その後、成績は年々下降気味。現在は中継ぎをこなしながら浮上のきっかけを模索中。一方の小田は、2014年に日本生命からドラフト8位でオリックスに入団。俊足と小技を生かし、一軍定着を狙い奮闘中だが......。

 なぜこのふたりが交流戦の注目勝負なのか......!? それは今から7年前の全日本大学野球選手権の決勝戦。延長10回裏、東洋大のトップバッターだった小田が、慶応大の福谷から劇的なサヨナラ2ランを放って、選手権2連覇を達成した"因縁の対決"だからだ。

 あのときは、福谷が投じた低めのボールを小田がフルスイングでとらえ、弾丸のような打球がライトスタンドに突き刺さった。あれから時が過ぎ、それぞれのプレースタイルも立場も変わったが、お互いあの瞬間は忘れていないだろう。

 こうした知る人ぞ知る対決を見つけ、普段はめったに見ることができない勝負を堪能するのも交流戦の醍醐味といえる。今年はどんな対決が見られるのか、交流戦のプレーボールが待ち遠しい。

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