2018.05.01

サファテにかけた1本の電話が
「ジャクソンスマイル」の危機を救った

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • 西田泰輔●写真 photo by Nishida Taisuke

 アドバイスの内容については詳細を明かさなかったが、昨年のジャクソンの成績を見ればサファテの助言が功を奏したのは明らかだった。

登板60試合/2勝2敗1セーブ、30ホールド/防御率2.03

 いまや広島の"勝利の方程式"に欠かせない存在となっているジャクソンだが、実はプロ入り直後は先発投手だった。

 2008年にシカゴ・カブスからドラフトで指名され、マイナーではほぼ先発を任されていた。その後、2015年にサンディエゴ・パドレスでメジャーデビューを飾ると、リリーフとして6試合に登板。その翌年、広島と契約し、セットアッパーとして成功を収めた。

 先発とリリーフでは、試合への臨み方が違う。

「6日間で5試合投げたり、3日続けて投げたりすると、体は違ったことを要求してきます。コンディションをつくる上で、自分の体と相談しながら、何を切り詰め、何を強化していかなければいけないのかを勉強してきました。カープは『あなたの役割は中継ぎだ』とはっきり言ってくれているから、すごく調整しやすいです」

 自分自身の役割が明確にわかると、ジャクソンの代名詞でもある"笑顔"も自然と出るようになった。

「毎日マウンドに上がることはとても楽しいですし、それをただただ幸せに感じています。幸せな気持ちになると、プレーにもいい影響が出ます。任されたイニングを0点に抑えると、やっぱり笑顔になりますよね。そんなときはとりわけ、毎日こうやって、野球ができるというに幸せを感じますし、すごく感謝しています」

 ジャクソンは、カープを愛する熱狂的なファンからもパワーをもらっていると語る。

「カープファンは最高です。もし彼らがいなかったら、ここまでやれていなかった。我々はみんなを楽しませ、幸せな気持ちになってもらえればいいと思いながらプレーしています。お互いハッピーになれば幸せですし、こんな素敵なことはないと思います」

 ひとりでも多くのファンに"ジャクソンスマイル"を見せられるように、頼れるセットアッパーは今日もマウンドに上がる。

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