山﨑武司ほか「精鋭評論家」7人がセ・リーグ予想。4強2弱は本当か (6ページ目)

  • 田口元義、スポルティーバ●文 text by Taguchi Genki、Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎西山秀二氏

1位:阪神
2位:広島
3位:巨人
4位:DeNA
5位:ヤクルト
6位:中日

 これまでの阪神は、シーズン終盤までいい戦いをするけど、最後の詰めのところで失速する印象がありましたが、それをどこまで払拭できるかでしょうね。ただ、金本(知憲)監督になって3年目、若手も着実に育ってきていますし、チームが戦う集団になりつつあると感じています。金本監督もうまい選手よりも強い選手を起用していますし、そうした部分も含め、チームは変わりつつあるのかなと思いますね。

 広島に関しては、普段通りの野球ができれば3連覇すると思います。ただ、今年は先発、リリーフともに不安要素が大きい。昨年15勝の薮田和樹はオープン戦で結果を残せず、野村祐輔も万全の仕上がりとは言いづらい。リリーフ陣も、昨年の中盤あたりから勢いにかげりが見えてきた印象があります。投手陣の不安を攻撃陣がどこまでカバーできるかでしょうね。

 昨年4位の巨人ですが、なんだかんだ言っても戦力は整っています。マイコラスが抜けましたが、今年は山口俊がやってくれそうですし、打線でいえばゲレーロが加入した。昨年よりも間違いなく上積みがあります。

 昨年、日本シリーズでソフトバンク相手に健闘したDeNAを上位に推す方は多いと思いますし、実際、戦力的にもそれだけの力はあると思います。ただ、私のなかでは勢いで戦っているように思えてなりません。143試合を戦ったときに勝ち抜けるだけの力はまだないと......。それでこの順位にしました。

 ヤクルト、中日については、厳しい言い方になりますが、今の選手層で上位争いをするのは難しいと思います。ただ、両チームとも今はチームを再生している段階ですので、とにかく将来の主力となる選手を育ててほしいですよね。

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