2018.03.01

山田哲人、8年目の雪辱。もう
「感覚だけのバッティング」はしない

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 キャンプ最終盤、山田哲人ヤクルト)に今年の沖縄・浦添キャンプの感想を聞くと、「いい練習ができています」と力強い、実に清々しい表情で答えが返ってきた。

昨シーズンは打率2割4分7厘と苦しんだ山田哲人「このキャンプでは量を振っているので、自分自身、バットが振れているなと思います。練習量もすごいですし、これだけ長い時間球場にいて……やらなきゃいけない環境にありますからね。本当に1日1日、すごくいい練習ができているので、確実に成長していると感じています。

 仕上がりは、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に合わせた昨年よりも早いですね。それまでも4月の開幕に合わせて仕上げていましたが、今年は自分自身のレベルアップをこのキャンプ中でしたいと。気持ちとしては、絶好調で4月を迎えたいんですけど、とにかくレベルアップしたかった。そういう意味で、本当にいいキャンプを過ごすことができました」

―― そう山田選手を突き動かしたのは、昨シーズンの成績が影響しているのでしょうか。

「そうですね。シーズン96敗は忘れたくても忘れられないですよ。ファンの方たちの期待を裏切ってしまいました。勝負の世界なので負けることもありますが、さすがに96敗はちょっと負けすぎたかなと思います。自分自身も打率が2割4分7厘でしたからね。本当に悔しかったです」

―― 全体練習は基本的に9時半に始まり18時に終了。練習時間の長さはもちろん、内容もすごくハードです。そんな過酷な状況のなかでの笑顔が印象的でした。やらされている感じがないから、そういう表情になれるのでしょうか。

「やらされている部分はもちろんあります(笑)。ただ、『1球1球をしっかりやろう』という気持ちになっているので、それが『今日もいい練習ができたな』という感情になり、笑顔につながっているんだと思います。練習もいろいろな方法があるので、真剣にやるなかで楽しむことができています」