畠山は引退危機から救われた。監督・コーチ・選手が語る「青木効果」 (5ページ目)
実際、汗を流す畠山の表情は澄んでいて、声もよく出ている。
「それまではケガや衰えを理由に、自分の感覚だけで『もう無理だ』と判断していたのですが、青木さんが『もう1回、しっかり鍛えればまだまだできる』と言ってくれた。青木さんにトレーニング方法やバッティングを教えてくださいとお願いして。自分はそういうことにあまり興味を持たない人間だったのですが......そこからですね、充実した日々を過ごせるようになったのは。大げさかもしれないですけど、青木さんと再び会って、話をしてもらえたことで『まだ頑張れる』という気になれたし、それがなければ僕は終わっていたと思います」
グラウンドだけでなく、それ以外の部分でも確実に"青木効果"はチームに影響を与えている。ヤクルトの活気に満ちたキャンプを見ていると、最下位脱出はもちろん、3年ぶりAクラスもしっかり視界に入っている。
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